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中国及び香港との貿易急伸するカンボジア

1 :名無しさん :2006/10/08(日) 11:48 ID:Hqh4tGRw
蘇るカンボジア(1)−加藤修
カンボジアは今、復興が一段落し、新たな成長へと飛び立とうとしている。
特に首都プノンペンはかつてフランスが作り上げたインフラ基盤を活用していることもあり、
気がつけば人口100万人を超える大都会へと成長した。外来人口や外国人を含めれば200万人という説もある。
 プノンペンの町はトンレサップ川とメコン川が合流する地点にある。文字通り交通の要衝であり、
今後ホーチミンとバンコクをつなぐ陸路、第2東西回廊が整備されていけば、
インドシナの重要都市として存在感を増すことになろう。
輝くばかりの文明をこの世に作り出したクメール帝国。その誇りが、戦乱で崩壊したこの国の再生を力強く支えている。
 カンボジアの人々は文化水準が高く、実直で優秀な民族だ。日本からの多大なODAの効果もあり、
たいへん親日的である。歴史的背景により、この国はインドシナの国々の中では異質な存在だ。
インドから伝わったヒンドゥー文化の影響が今なお残る。言葉もサンスクリット語で、
隣国のラオス、タイとは異なる。もちろん中国文化の影響を大きく受けたベトナムとも異なる。
カンボジアの人々は色黒で、色白なベトナム、ラオスの人々とも民族は異なる。
 1970〜90年代まで続いた内戦を経て、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)主導で再生されたこの国はまた、
インドシナで最も英語の通じる国でもある。産業が崩壊し、英語ができなければよい職に就けなかったことも一因だが、
インドと似て英語を話す人材は多い。アンコールワットに代表されるクメール文化を見れば、
源流となったインドの影響を色濃く受けた国というべきであろうか。
 日本人のイメージでは、カンボジアは地雷と虐殺の国。内戦後も治安の安定しない危ない国。
そして世界遺産、アンコールワットの国である。危ないという意識がある反面、
アンコールワットに出かけていく人々が増え、危なそうだけど行ってみたいという、
相反した思いを持っている人が少なくないはずである。
 実際に現在のカンボジアを見れば、マイナス面の情報は古い情報であり、
既にカンボジアは大きく変化し始めていることが分かる。
プノンペンのトンレサップ川沿いには洒落たバーが多数並び、夕刻は夜風に吹かれながらくつろぐ白人で埋まっている。
王宮はバンコクのそれに似ているが、小さくしたようなイメージだ。そして空港はインドシナでもトップレベルの清潔な空港である。
日本のODAとアジア開発銀の支援で急ピッチに整備が進み、物流を中心としたインフラ整備の進展が著しい。
日本料理屋やインターナショナルスクールも複数ある。
 投資国の内訳を見ると、日本はカンボジアに対しては最大級の政府援助国である半面、民間投資が極めて少ない。
日本のODAで整備されるインフラを、先行投資する中国、香港、台湾系企業が利用しているという構図だ。
特に、中国、香港などからの輸出入額の伸びには目覚しいものがある。
(執筆者:みずほコーポレート銀行香港支店 中国アセアン・リサーチアドバイザリー課 次長・加藤修)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060802-00000002-scn-cn

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